若者の幸福と不安 --その構造と社会的背景について【暫定版】--
友人と話していて、ひと通りまとまったので、少し修正を加えて、転載。
若者の不安の正体
不安の正体は、大体以下の3つ。
・人生の見通しが立たない
・選択肢・自由度の増加
・人とのつながりの希薄化
将来に希望があり、毎日にやりがいがあり、受容する仲間がいれば、たぶん、幸せ。
理論的説明
まず、「大きな物語」の終焉。
頑張れば報われる、「いい学校、いい会社、いい人生」という神話の崩壊。
バブルが崩壊して世の中、どこを目指せばいいかわからなくなっちゃった。
次に、就活の完成、情報技術の進歩。
それまで、縁故採用・学歴採用だったのが、大学進学率が向上して、学歴が差別要因にならなくなって、機会が皆に開放された。
そして、リクナビがオープン。
選択肢と情報が増えて、却って選択が難しくなった。自由度が向上しすぎた。
それと、無縁社会。
地縁・血縁・社縁の崩壊。
対面メインのウェットな関係から、オンラインメインのドライな関係に。
仮初めの交流ばかりで、飲み会から帰ると、漠然とした虚無感に襲われる。
人とのつながりが信頼出来ない。
そして、「終わりなき日常」の誕生。
頑張らなければいけないけど、報われないし、いつまで頑張ればいいかもわからなくて、ただただ疲れる。頑張った先に、何もなくて、あるのは同じ日常。「終わりなき日常」
この解決策が「まったり革命」
誰にも迷惑をかけず、そこそこはじけて、楽しい人生。
まぁ、間違ってたって後で訂正するんだけど。まったりだけではだめだね、って。
ひとまずそんな感じ。
ここにいろんな要因が絡んで、事態はもう少し複雑。
この文脈でキャリア教育とか、学校と社会の接続、という話が出てくる。
ではでは。