日々の気付きと時々、振り返り

しがないセールスエンジニアが日々考えてることをまとめたもの。

見落としがち、だけど、とっても重要な、組織を動かす陰の力

目的を持って集団が活動する時、

集団には組織の力学と個人の力学が存在するが、

 

多くの集団活動のマネジメントにおいて

個人の力学に配慮している余裕はない。

 

その実、個人の力学に一番配慮しているのは、

サークルや学生団体など、

明確な誘因がなく、任意で運営される集団である。

 

組織の力学と個人の力学

組織の力学とは、

規則や制度、責任や義務によって規定され、

「するべき」を動力源とする生産過程であるが、

 

個人の力学とは、個人の感情や感覚が規定する、

「したい」、もしくは、「思わずしてしまう」

という動機を動力源とする生産過程である。

 

組織の力学は組織の目的を果たすために作用するが、

個人の力学は個人の欲求を満たすために作用する。

この合力が最終的なアウトプットを決めるにも関わらず、

個人の力学は優先順位が低く、あまり配慮されてこなかった。

そのため、個人の力学を理解・活用することで、

組織のアウトプットの質と量は大幅に改善するはずである。

 

人気者、でも、合理的

言ってしまえば、人間の欲求がくすぐられて、

思わず動いてしまうような打ち手は何か、

という話に落ち着く。

 

その中でも特に印象的で、

今回のエントリを書くきっかけにもなったのが

周りをつなぎとめるハブ人材の存在だ。

 

要するに、人気者がいれば、

その人がいるから活動に参加しよう、

その人のために何か+αをしようと思う人がいて、

その計算外の動き、

棚ぼた的な労力の効用は案外大きい、

ということに気が付いたのだ。

 

しかし、ただ群れているだけでは困る。

人気者には合理的に動いてもらう必要がある。

 

その両条件を満たした人物が、

MIT教授アレックス・ペントランドの言う

「カリスマ仲介役」である。

 

チームづくりの科学:アレックス・サンディ・ペントランド|ビジネス書店 booknest
 

カリスマ仲介役には、

目的を持った聞き役、

時間を民主的に使う、という特徴があり、

その結果得られた資源を事業に活用する。

 

このカリスマ仲介役が多いチームほど、

生産性が高いという実験結果が出ている。

 

つまり、カリスマ仲介役を手本に

結果を禁欲的に追求する姿勢と、

人の感性をくすぐるような調和的姿勢を、

兼ね備える努力をする必要がある。

 

今回は、自分への戒めエントリでもあります。

少しでも皆様に参考になれば幸いです。

 

ではでは。

 

今回のエントリは、

伝えたいメッセージの一部分であり、

自分の中でまだ整理・統合できておりません。

 

そのため、今後、残パートを

別エントリとして書き記し、

改めて各エントリを整理・統合することで

最終版のエントリを書くことを予定しています。