日々の気付きと時々、振り返り

しがないセールスエンジニアが日々考えてることをまとめたもの。

挫折すると人はどうなるのか。挫折から立ち直ると人はどうなるのか。

久しぶりの更新です。

久しぶりの更新ですが、あまり気負わずに思いついたことを書いてみようと思います。

タイトルの通りですが、挫折したら人はどうなるのか、挫折から立ち直ると人はどうなるのか。実体験を踏まえて書いてみようと思います。

 

挫折するとグレる。

挫折するとグレます。というより、理性的には生きられず、自堕落になっちゃいます。欲求に素直に刹那的に生きるようになるんです。でも、そうしないと自我が保てないんです。自分を肯定しないと心がまた折れちゃうから。

 

挫折って、伸びきった糸みたいなもので、ぐーーっと伸ばして伸ばして伸ばした挙句、プチッと切れちゃった状態。この状態になると、これだけ頑張ったのになんで成功しないの??と慌てて、ちょっと冷静に物事が考えられなくなる。そして、いくら頑張っても無駄だなぁと思うようになってしまう。失敗経験を積み重ねたことで「ああ、これはどれだけ頑張っても成功しないものなんだ」と結論を出してしまう。だからもう一度頑張るということが、理性的にはできない。だって、それは誤った選択だから。だから、最適解は「頑張らない」こと。僕はこれが挫折の構造だと思う。

 

もっというと、自尊心が傷ついちゃってるんですよね。自分が全力を尽くしても成果がでないということはそれがその人の限界だから、それを人は認められないんです。でも、現実は残酷で、成果が出ないものは出ない。だから自尊心がメタメタに傷つけられてしまって立ち直れない。

 

ここから立ち直るためにどうすればいいのか。それは自分を認めてあげることだと思います。「俺はだめだなぁああ」っていう自分に対して、「いや、ダメじゃないよ。十分頑張ってるよ」と声をかける必要がある。これを自分でやっていく。こういうリハビリ期間が必要になるんです。これが自堕落な生活の正体。もう気張れないんですよね。これが挫折者の生活です。

 

挫折の克服

ただ、ここから立ち直ることもできる。できるはずです。それが何かというと、改めて理性的な生き方を心がけるということ。それができれば苦労はしないよ、という話なんですが、自堕落な生活を続けていると、徐々に「このままでいいかもぉ」という気持ちになって、最後の最後で本当に踏ん張るということができなくなる。これはとてもまずい。世の中理不尽で、不条理で、偶然に満ちてて、自分の及ぼせる影響なんて限られてるんだ、と考えてしまうのも分かるのですが、そう考えると全てのことが無為になって、流れに任せた生き方しかできなくなります。これが実はきついんです。なぜかといえば生活に張りがなくなるから。日々に充実感が戻ってこないんです。これがキツイ。幸せの一部が欠落しちゃうんです。だから、もう一度戻ってくる必要がある、理性ある生活に。じゃあ、どうすれば戻れるのか。

 

それは自分の弱みと限界を知ることだと思います。挫折した人の強みは自分の限界を知っていることです。これだけ頑張ると自分は壊れてしまうということがわかっているので継続性のある努力ができます。だからこそ、自分のできる範囲で頑張れます。これを徹底する。徐々に自分の意志で生活をコントロールできるようになれば、少しずつ自信を取り戻してくるんです。自分の弱みと向き合ってもう一度目を上げると今度は昔と似た、けれども確かに新しい、別の道が広がっています。以前と似た道に思えても、1つステージが変わっています。これはスパイラルの話に近いと思います。こちらの記事も読んでみてください。

 

成長へのスパイラル | freshtrax | btrax スタッフブログ

 

挫折克服者の人生

今までの手法は、実は弁証法と呼ばれるもので、相反するものを突き合わせて、新しい何かを生み出すという手法です。刹那的な自分と自律的な自分を突き合わせて新しい自分を生み出し、この繰り返しが自分を強くしていくんだと思います。

 

自分を強くするとは何か。それは自分の物語を色濃くしていくことです。何層にも何層にも自分の原体験、信念を塗り固めて自分の芯を強くしていくんです。これがあると困難にぶち当たっても自分に立ち返る場所がある。例えば、起業に失敗した人であれば、自分は起業に失敗したからこそ同じように経営に悩む人々の力になりたいと考えたんだ、という自分独自のストーリーができあがる。ただ、1つの原体験の、一重の物語では弱いので、それに様々な付属品、例えば、昔から何にでも手をだす人間だった、挑戦が好きな人間だったなぁ、という補助的なストーリーを付け加える。これを繰り返すことによって自分の軸が定まっていくと思います。これが実存と呼ばれるものです。

 

実は年始にこの本を読みまして。

死に至る病 (まんがで読破)

死に至る病 (まんがで読破)

 

 

原書ではなく漫画なのがお恥ずかしい限りなのですが、キェルケゴールが自分の人生ととそっくりな人生を送っていて驚いたんですよね。自分と似た境遇の人がいる。それも自分より深く考えて理論のレベルにまで昇華している人がいる。それが本当に驚きで。

 

キェルケゴールの半生は、是非漫画を読んでみてください。

 

心から信じていたものが嘘だと分かり、全てを注いで努力していたものがふいになり、全てが嫌になって自分の意志を捨てた人間が、改めて自分の弱さと向き合うことで自分の生きる意義を見出し、力強い人間になる様が鮮やかに描かれています。

 

最後に、

人は多かれ少なかれ悩みを抱え、弱い部分を持っていると思います。その普遍的な人の脆さに、よくよく響く内容だなぁと思い、ちょっと書いてみました。少しでも参考になれば幸いです。

 

ではでは。