日々の気付きと時々、振り返り

しがないセールスエンジニアが日々考えてることをまとめたもの。

学校教育と社会の接続について --問題意識の種、まとめ--

学校教育と社会の接続についてまた考えていて、少し、考えがまとまったというか、考えの種みたいなのが出てきたから書いてみます。まだまだ発展途上、これから詰めるものばかりなのですが、備忘録的に。最高に乱文です。

 

まず、自分が勉強している分野というのは教育社会学教育心理学という分野らしい。この2つにまたがる領域。個人の人格形成に注目すると教育心理学、学校と社会の接続に着目すると教育社会学

 

次に、その中でも、既存の言葉で言えば、キャリア教育という分野に当てはまるらしい。wikipedeiaとかとみるとすごく似ている。というか、よく表現してくれている。ただ、微妙に違和感がある。ちょっと自分がイメージしているものと違う。職業紹介と職業体験に終始していて、なんとなく表面的な施策に留まっているなぁという印象を受ける。

 

で、いろいろ見ている内に、本格的に足りないのは、プランニングの機会・環境と幅広い経験をする機会なんじゃないかなぁと。というより、そんな申し訳程度の職業体験じゃ全然だめでしょ。という思いがある。数も足りないし、密度も足りない。

 

で、ここらへんを考慮しているのがギャップイヤーという制度。これにはイギリスが成功している。見習う点が多い。ただ、ギャップイヤーをいかに活用するか、という点にはまだ改善の余地がある。

 

ざざっと見ていて感じた問題点、そして、必要だなぁと思う点は、以下な感じ。

 

自分の経験を振り返って、そして、様々な研修制度とかを見ていて思うのは、何事も放り込まれて本格的な水準、一人前の水準でもがき苦しみながら、それが非日常ではなく、日常、自分の生活の主軸になるレベルじゃないと全然原体験、印象に、思い出に残る経験にならないんだろうなぁということ。グローバル人材の育成に最も成功しているのがサムスンなんだけど、彼らの育成方法は新入社員を一斉に各国に飛ばしてそこで生き残ってきたものだけを重用すると。こういう形らしい。そして、これは自分の経験と照らしあわせても整合的。やっぱり没入して、ダメだったら引き返して、それに対して振り返って、自分なりの意義付けをして。そういう作業が大事になるのだろうなぁと思う。

 

そして、やっぱり様々な意味で「社会を知る」ということが大事なんだろうなぁと。情報でも、実体験でも、本当にあらゆる角度から社会を知るということがどうしても大事で、自分と社会、自分の活動と社会をなんとなくでも結びつけ、位置付けを考えられるようにならないと自分の将来は描きづらい。そのために、社会の構図について教わる存在、社会について触れる経験、それも、断片的、かつ、濃密な経験を、複数回塗り重ねる経験によって、朧気ながらも一部社会が実感を伴って捉えられるようになって、そこを端緒に社会全体への想像力を広げられるのではないかと思う。これは完全に自分自身の経験を振り返って思うことである。あ、後、その経験の意義付けをしてくれる人、本当は自分でできるのが一番いいんだろうけど、間違える可能性もあるし、逆算的に自分の行動をうまく意義付け、解釈してくれる人。こういうのが必要でしょう。

 

これを具体化すると、制度化されたPDCA機会、要は、学年の最初に年度計画を立てましょう、学年の最後に年度計画を見直しましょうと。そういうことです。そして、ギャップイヤー。別にギャップイヤーが大事とか、そういう話ではなくて、日常の主軸に職業体験--そういう呼び方が適切なのかは知りませんが--を置いて、しかも、それを複数回経験するとなるとそれなりの時間と集中力がいる。それを可能にするのはギャップイヤーくらいしかないんですよね。それも高校進学と同時に。大学だとたぶんまだまだ間に合わないのでしょう、色々な人の経験を見ている限り。だから、ギャップイヤーは賛成です。そして、相当抜本的な改革が必要になるのでしょう。日本の教育のそもそもを見直すような。

 

後、これは実行上の施策になるのですが、負担の分散。これが恐らく必要ですね。負担の分散というのは、キャリア教育自体もそう。日本の教育現場にありがちな、全てを担当教師が担うのではなく、教師は教師、科目を教える存在として、プランナーはプランナー、キャリアカウンセラーはキャリアカウンセラー、どういう分掌が適切なのかは知りませんが、適当に必要技能を区分し、割振り、専門化し、協力しながら進めるのがいいのでしょう。他にも、家庭、地域との連携。やっぱり中学卒業してすぐの人材とかって普通の企業じゃ受け入れてくれないわけですよ。戦力にならないから。だから、受け入れ先を増やすためにも地元企業と連携してそれぞれの地場でそれぞれのネットワーク、協力関係を築く必要があるのでしょう。それが地域振興、ひいては、人手不足の現場の問題解決につながると、いいですねぇ。

 

こういう時に力を発揮するのが、ネットだな、と思います。全てを接続してプラットフォームを創出する。気軽に調べてつながれる。限りなく接続コストを抑える。これはネットにしかできないことです。ただ、ネットだけではだめです。ECの営業のように、現場を変えるのはリアルな取り組みですから、各所に営業に周り、協力を依頼し、そして、現場の改善--プログラム策定の手伝いなど--にも手を貸し、つなげるだけではなく、ガシガシ現場改善にまで踏み込んでいく必要があるのでしょう。そういう意味ですごく泥臭く、それでいて、可能性のある取り組みだなぁと思います。うまく色々なところと連携できるといいですよね。似たような取り組みは既に各所で行なわれているので、そういった組織とつながって効率的に取り組みの輪を広げていけるように。こういうのは社会に根付かせないといけないですから。後は具体的な実行プランですよね。

 

ひとまず、そんな感じで。

 

ではでは。