日々の気付きと時々、振り返り

しがないセールスエンジニアが日々考えてることをまとめたもの。

身近な起業家を観察して気づいた、成功する起業家に共通する、いくつかの性格。

先日、久しぶりにかねてから交流のある社会起業家と話をする機会があったので書いてみます。身近で内情を知っている分、実情がよくわかり、彼が成功している理由について、いくつか思うところがあったので、それを書き起こしてみまたいと思います。

 

自分を大きく見せる方法をよく理解している

当たり前なのですが、とにかく、自分をでかく見せるのがうまく、ぎりぎり嘘にならない範囲で最大限誇張をする。例えば、◯◯の企業と◯◯◯万円の案件を、この前何件受注してさ、みたいな話を、相手に嫌味を感じさせないよう、それでいて、そこかしこに相手が絶対に気づくよう、盛り込みながら話すんですよね。うわ、この人すごいんだなって多くの人が思ってしまうんです。でも、実はそれ全部、ハリボテなんですよね。本当はそんな凄くないんです。覗いてみれば、組織内部はぐちゃぐちゃだったりするんです。何の変哲のない案件も、満足に処理できないほどだったりするんです。でも、それを、嘘にならない範囲でできるだけ大きく伝える。相手の印象をうまく操作する。この営業力。まずはやはり稼がなければいけないですから、この営業力こそが、起業家には最低限必要なんじゃないかなぁと思います。

 

水面下の、アホみたいに甚大な努力

白鳥も水面下ではめちゃくちゃ足を動かしている、みたいな話があるんですけど、あれと同じで、そういう喋りのうまい起業家の話を聞いた人の中に、その話のサイズに合わせた仕事をふる人がいるんですね。で、その話に対して、話がふられてから努力を始める。嘘を本当にしちゃうんですよね。この即興に対応する適応力、馬力、機動力が、もう1つ、成功する起業家の特徴かなと思います。もしかしたら、誇張の中にも、既にその誇張された成果を実現する道筋が見えているのかもしれません。現状は、そのサイズの仕事が請け負えていないだけで。機会さえあれば、すぐさまそのサイズに膨張していくことができる、と。

 

ただ、そういうタイプの人って概して組織化、組織管理が苦手なんですよね。ビジョンを示し、ビジョンに向けてひた走り、ウェットな人間関係を紡くことは得意なんですが、それを制度を作り、規則を作り、正式な組織として機能させることは苦手なことが多いと思います。正式な組織というのは、程度問題はありますが、成果が属人的に規定されず、ある程度人材の質に振れ幅があっても安定した成果が出せる組織ですね。この人がいるから、この人がむちゃくちゃ頑張るから成果が出ます、というのは、やっぱりまだ組織として未熟なんですよね。

 

成功している起業家というと、傍から見ると綺麗な部分ばかりが目に入り、内情がなかなかわからないんですが、近づいてみると普段見えない姿も見えてきたりします。そういうことも考えて、書いてみました。

 

ただ、そういう未熟な点もわかりながらも、微笑ましく、そして、勇ましく、リスクをとって挑戦している人を応援したいなぁという気持ちがあります。良い起業家には良いNo.2が必要なのかもしれません。そんなことも思いました。

 

ではでは。