日々の気付きと時々、振り返り

しがないセールスエンジニアが日々考えてることをまとめたもの。

あなたも損をしているかも。「勝負強さ」の持つ決定的な重要性ついて

この頃、いわゆる重要なタイミングを経験することが多いのですが、その度に「勝負強さ」も大切な能力だなと感じます。勝負強さというのは、ここぞという時に大きな力を発揮する能力のことですね。通常、能力という際は、その人の普段の実力、いわば基本値を指すことが多いのですが、勝負強さとは逆に、ある一時点の瞬間的な能力のことを指します。では、これがなぜ大切か、ということを書いてみます。

 

無駄のない投資の回収が可能

普段生きていると、時々大切な瞬間というものが訪れます。例えば、大規模案件の最終的な調整やお偉方へのプレゼンといったビジネス上の話に始まり、好きな人への告白のタイミングなど、人それぞれ大切な瞬間というものがあると思います。この大切な瞬間を成功裡に終えられるかどうかはその後の人生に大きな影響を与えるので、この瞬間だけに労力を一点集中して勝率を上げていければ、より効率的な投資とその回収が可能ということになります。
 

なぜ今更こんなことを言うのか

ここまでは、たとえ意識していなくても、本能的にわかっている部分なのですが、なぜ今更こんなことを言うかと言えば、その重要性に比して本気で意識している人が少ないのではないかと感じることが多いからです。具体的には、端的に言えば、いつも努力量が一定で、その時々に合わせて努力の総量を調整している人が少ないということです。そして、逆に、その「勝負所」においては、そのタイミングにピークインした人に、瞬間的な努力量で負け、勝負にも負けてしまうというケースが多々あるような気がしています。時々、そういう勝負所に複数人で臨むこともあるのですが、その重要性を本当に理解しているのか、もっと言えば、その結果が自分にどのようなプラスとマイナスを与えるのか、本当に分かっているのか不安になるほど、楽観的で、悪く言えば、気の抜けた人が多いことに驚かされます。話を聞いてみると、重要性は分かっているが行動できない、面倒くさい、周りの目を気にするとがむしゃらになれないといった点が理由なようですが、僕からすればそんなものは理由にならない、というのが正直なところです。それでどれだけ損をするか、自分や周りに悪影響を及ぼすかを考えると、そんなことは言ってられません。多少見苦しくても、周りから嘲笑されようとも、全力を尽くす方がよっぽどいいと思います。そうしなければ本当に大切なものを見失うのではないでしょうか。
 
もう少し具体的には言えば、これは集中力の問題でもあると思います。例えば、受験勉強でも、受験日当日に照準を合わせてピークを持ってくることはもちろん、受験日当日、試験を解いている最中にどれだけ我を忘れて本気で取り組めるかということが非常に大事になってきます。これくらいでいいか、自分は十分がんばったという思いを捨て、丁寧に解いたから時間がなかった、時間を優先したからミスが頻出したという言い訳をせず、早く正確に解く、という基本に対してどれだけ忠実に打ち込めるかというのが大切になってきます。これは反省を込めて書くのですが、僕の場合、ふと集中力が切れたり、まぁこれくらいでいいかという思いが頭をよぎったりすることが時々あります。そういう場合はほとんど失敗します。どういうことかと言えば、そのような勝負所に臨む時、勝負所に臨んでいるメンバーは基本的に実力が拮抗しているので、ギリギリの勝負になり、自分が全力を出せなかった時点で勝負に負けることは必至なんです。全力を出し切って、自分の力の120%を出し切って、ようやく勝てるかどうか。これが勝負所であり、そうでなければあまり大した勝負ではありません。そして、逆説的ですが、そういう場合は、結構勝てます。人がやらない努力をすれば、結構勝てるな、という実感を持ってます。
 

最後に、

今回のエントリで述べたかったことは、瞬間最大風速的な能力が、案外勝負の結果を分けるよ、ということです。そして、毎回着実に勝ちを積み重ねて行けば、最小の投資で最大の成果を得られるため、想像以上に高いステージにいけます。これは自分自身が経験して感じたことです。それまでとそれほど努力量を変えたつもりはないが、努力の量をタイミングによって調整するだけで、得られる成果が大きく変わったことに驚いたのです。なので、勝負強さ、これが案外大事なんじゃないかなと思っています。
 
ではでは。