挑戦を成功させる、正しい目標の立て方とは
ひょんなことから楽天社長、三木谷さんの著書を読む機会があったので、印象に残ったことについて書いてみます。
あなたにとっての「月」
「月」が大事だと。
1969年、アポロ11号は月面に降り立ちました。なぜ人類は月に到達できたのか。
それは目標を掲げたからだと。第35代アメリカ合衆国大統領、ジョン・F・ケネディが10年後に月に行くと声明を発表したからだと。この「月」。絶対に届かないんだけど、死ぬほど努力すると、少し、すこーーしだけ、到達できる可能性が出てくる、そんな高くて高い、絶妙な距離にある目標。この目標を見つける、あるいは、掲げることが大事だといいます。
Kennedy Apollo Speech - YouTube
Apollo 11 Moon Landing - YouTube
BHAG
これは名著『ビジョナリー・カンパニー』の中でも登場します。BHAG=Big Hairy Audacious Goals。高い、高くて困難なんだけれども、挑戦に心が踊る、そんな大胆な目標。偉大な企業にはこのBHAGがあると筆者は言います。
- 作者: ジム・コリンズ,ジェリー・I.ポラス,山岡洋一
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 1995/09/26
- メディア: 単行本
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例えば、以下がBHAGです。
・ジャック・ウェルチ (GE)
参入したすべての市場でナンバー1かナンバー2になり、当社を、小さな会社のスピードと機敏さを持つ企業に変革する。
・ヘンリー・フォード (フォード)
大衆のための乗用車をつくる。・・・価格がきわめて安く、まともな給料をとっている者なら、買えない者はおらず、家族とともに、神がつくった広大な土地で楽しむことができるようになる。・・・全員が自動車を買えるようになり、全員が乗用車を持つようになる。道路からは馬車が消え、自動車に乗るのが当然になる。
皆はトランジスターは商売にならんと言っている・・・。だからこそ、トランジスターの事業は面白いんだ
・サム・ウォルトン (ウォルマート)
ニューポートの小さな店を、五年以内にアーカンソー州で最高で、もっとも利益の多い雑貨店にする
永ちゃんの「月」
これ、実は我らが矢沢も言ってるんですよね。昔、身内に裏切られ35億の借金を背負った時、流石に落ち込んだ矢沢でしたが、周りからの支えもあり、奮起。よし、やろう!と、改めて「目の前に人参をぶら下げて」頑張りだしました。ここで言う人参というのは35億の借金の返済のことですね。やはりBHAG、「月」は偉業を達成する上で外せない要素なのかもしれません。
※2:20頃から
「月」を掲げること
難しいなぁと思うのは、「月」を掲げることは誰にもできそうなんですよね。別に何か明確な理由があって大きな目標を掲げられないわけではない。言うだけタダ。でも、絶妙な距離、できるかできないか、ほとんどできないんだけど、それでも少し可能性がある目標を見つけること、そして、何より、その目標を本気で信じて、それを死ぬ気で追求する姿勢。これを獲得するのは、実はすごく難しいことなんですよね。だって、今すぐやれって言われてもできないんですから。なんでか分からないんですけど。
だからこそ、それぞれの「月」、自分に見合った大胆で心躍る目標を見つけ、掲げることが大事なんだと、楽天三木谷さんの著作を読みながら、こう、考えていたわけですね。自分も、見つけ、掲げたいものです。頑張ろ。頑張りましょう。ね。
ではでは。