日々の気付きと時々、振り返り

しがないセールスエンジニアが日々考えてることをまとめたもの。

実はみんなおんなじ。 -心の理論について-

最近、色んな人の言動とその裏に潜む心理について観察していて思ったことがあるので書いてみます。

 

実は誰もが向上心を持っている。

世の中、一見何に関してもやる気がないように見える人もいるのですが、それって本当なのかな、と最近思います。というのも、僕の友人でいつもふざけていて、何に関しても全力で打ち込むということをしない人がいるのですが、彼がある選考を受けていて、非常に悔しそうにしているんですね。悲しそうにしているんです。どうしたんだと聞くと、「選考に落ちて悔しい」と。いや、そりゃ選考に落ちれば悲しいのは当たり前なのですが、その、他者に負けることに対して悔しいという気持ちを抱くこと、それに驚いてしまったのです。だって、日頃の言動から判断したら、もう、そういう他人と競うとか全然興味が無いのかと思っていたから。でも、当たり前ですけど、そんなことないんですよね。当たり前のように、人として、悔しいと、そういう感情を持っているんです。

 

人の心の構造

その時に、僕は、あぁ、もしかしたら人の心というのは、人によってあまり違いはないのかもしれない。基本的な感情、喜怒哀楽はもちろん、誇りとか見栄とか、そういう普通の感情は誰しもが持っていて、その強弱や表現の幅が人によって違って、でも、基本的な構造は変わらないのかもしれないと思ったんです。それまで、僕は、人にはそれぞれ特徴があって、その特徴に沿って行動する、要はおちゃらけている人は大体おちゃらけているし、真剣な人はいつだって真剣、そういう風に思っていたんです。でも、違うんですね。人には基本的な感情は全て備わっていて、それが場面によって、気分によって、どれだけ強く現れたり、表されたり、というのが変わり、それがその人のキャラクターとして表現されていく、そういうことなんだと思います。僕は、恥ずかしながら、そのことにこれまで気づいていませんでした。

 

人との接し方

だからこそ、人と接する時には、あまり、その人の普段の性格、そして、その場の発言を、当てにしてはいけないんです。常に人間の基本的な感情に立ち返って、こういう時、人はどう思うだろうか。例えば、頑張っている時。人の虚栄心はどう働くのだろうか。口では「僕はこういう役回りだから」と言っていても、本当は「なぜこんなに頑張っているのに報われないのだろうか」と思っていないだろうか、そして、その場合は相手の話を話半分で聞き流し、彼/彼女の感情に直接訴えかけるんです。自分の頭の中にある心の理論とその場の状態を照らしあわせて、最適な解を導き出すことが必要でしょう。「うるせぇ。素直になれ。お前はよく頑張ってるよ。」と。

 

僕はこれまで、表に現れた、その場その場の状況に対して、いかに対応するかということばかり考えていました。そうではなく、当たり前の、普遍的な心の理論に立ち返って、自分の取るべき言動を決めるべきなんだな、ということを思いました。

 

こういうのって普通幼少期からの経験でみんなわかっていることだと思うのですが、僕は昔からこういうことが苦手で、だから、もっと意識しないとなぁとよく思うんです。皆さんにとっては当たり前のことだったかもしれませんが、ふと気付かされたので書いてみた次第です。

 

ではでは。