日々の気付きと時々、振り返り

しがないセールスエンジニアが日々考えてることをまとめたもの。

エレベーターガールについて

今日、久しぶりにデパートに行ってきたんですけど、そこで久しぶりにエレベーターガールに会いました。もうあまり見なくなりましたよね、エレベーターガールって。久しぶりに見たその姿がすごく印象的だったので書いてみます。 

 
よく通る声で各階を案内し、緻密な気配りで客を捌き、それはもう、黙々とエレベーターを運転しているんですよね。その姿とは対照的に、エレベーターに乗り込むお客達は、案内を気に留めずに買い物や談笑を楽しんでいるようでした。
 
そのエレベーターガールの滅私の姿と楽しそうな客が織りなすコントラストが妙に印象的で、誰もがエレベーターを動かせるようになった今、エレベーターガールがなぜ必要なのか少し気になりました。
 
そんな疑問をまとめた記事があったのでご紹介です。
 

会えると嬉しい“天然記念物”!?エレベーターガールは本当にムダなお仕事なのか|絶滅危惧種なお仕事ガイド|ダイヤモンド・オンライン

 

エレベーターガールの歴史

EVガールの歴史はやはり結構長いようです。
(エレベーターガールって長いのでここからはEVガールでw)
 
元々エレベーターは高価、かつ、操作に専門性が必要で、初めの頃は女性ではなく男の人が運転していたんですねー。
 
それが大衆的な娯楽としてデパートに採用されて、しかも、徴兵の関係で女性が抜擢されるようになったと。確かにせっかく若い頃から育てた社員が、徴兵で一定期間職場から離れてしまうのは辛いですね。
 
にしても、EVガール不要論って昔からあったんですね… 。
 

不思議だなぁ、と思うこと

不思議なことには大抵理由があるとつくづく思います。そして、その理由も歴史的なものがかなり多いなぁ、と。時代の変化、技術の進歩で徐々に不都合が生じてくるんですね。
 
例えば、EVガールと似た事例にメガネ業界があります。元々メガネは、カメラなどと同じ精密な光学機器でした。レンズの加工に専門的技術が必要だったため、加工業者も限られてメガネは高価格製品でした。
 
そんなメガネですが、加工技術が進歩し、レンズ加工を店頭で機械を用いて出来るようになったため、ビジネスモデルが変化し、一気に低価格化が進んでいます。
(理由はそれだけではないのですが)
そんな低価格メガネで有名なのがZoffJ!NSなどです。
 
低価格化、僕らには嬉しいんですけど、当事者からしたらかなり大変なことですよね…。
 

プラスアルファの価値

一方で、必要、不必要という基準だけでは、価値を決めることはできないとも思っています。
 
何かあると嬉しい、プラスαの価値といいましょうか、そういう一つ上の心地よさもあると思うんですよね。それが無駄と言われるのかもしれませんけれども。
 
例えば、この前偉い人にお呼ばれして、マンダリンオリエンタルホテルに行ったんです。(あれはほんとに場違いでしたね…)
 
そこでホテルの従業員の対応に感動してしまって。必ず挨拶をする、キビキビ動く、物腰柔らか、客の間違いを絶対に指摘せず、誤りに自ら気付かせる。そこで感じた心地良さには間違いなく価値があります。
 
そういうある種の贅沢ってあるよなぁと思うんです。だから、EVガールも高価格帯のニッチ層のために、残っていて全然いいんじゃないのかなぁなんて思います。
 
まぁ、そこは市場の原理ですよね。デパートの収益構造を支えるほどの需要があるのか、EVガールのような見えにくい付加価値に、対価を払う層が何人いて、どれくらいお金を使うのか。それが十分な数を満たすのであれば、独自路線を突き進む理由は全然ありますよね。
 

最後に、

EVガールの方の顔が印象的だったんですよね…
人間はなぜ社会的役割を果たすために、社会的仮面をかぶることが出来るのか、というのはかなり前からの疑問なんです。
 
社会的動物として磨かれた本能なのか、本当はマイナスが多い選択肢だけれども、自分一人がやめてしまうと損失が多いから、やむを得ずとり続けている手段なのか。
 
それも競争原理なのかもしれませんね。ナチュラルに振る舞うような人、場所には、お客さんが集まらず、食っていけないと。そこはなんとも分からないですね。
 
ということで、今回は日常的なエントリでした。
 
ではでは。