日々の気付きと時々、振り返り

しがないセールスエンジニアが日々考えてることをまとめたもの。

スタートアップはみんなシリコンバレーから始めてもいいんじゃない?

少し日本のスタートアップ関連のニュースを見ていて、疑問を感じたので書いてみる。ちょっとリサーチが足りていないので、抽象的な話に終始するが、昨今日本のスタートアップ界隈で取り上げられるサービスは、なんというか、非常に周回遅れ、そして、クリティカルに問題なのが、ある領域におけるサービスの数が極めて少ないということです。

 

例えば、bento.jp。渋谷周辺の地域に弁当を宅配するサービス。例えば、これに似たサービスがアメリカでは既に http://postmates.com/ , https://www.grubhub.com/http://www.seamless.com/http://eat24hours.com/https://www.myeatclub.com/ と、少し調べるだけでもかなりの数、そして、種類がある。

 

サービスのトレンドと系譜

これも何も単独なわけではなく、UberやDoorman、washioといったO2Oサービスの盛り上がりがあり、その一部、もしくは、傍流に位置づけられるとも考えられる。つまり、サービスにはトレンドがあり、そのトレンドの中で数えきれないほどのサービスが誕生し、そして、消えているのである。日本ではその点、そのトレンドが時々移入されたり、移入されても部分的だったり、そして、くどいようだがクリティカルに問題なことに、数も種類も貧弱なのである。アメリカでは、例えば、こうした配達サービスにしても、何か別のサービスにしても、出てきたと思ったら、それとほぼ同時に似たような、そして、よりかゆいところに手が届くサービスが、雨後の筍のようにぽこぽことそこら中に出てくるのだ。中には見込みのないサービスがあることは事実だが、そこはシリコンバレー、失敗したら次を始めればいい。とにかくやってみる。これである。そして、この数があるからこそ、サービスに厚みが生まれるし、当事者である経営者達は別にして、社会としては凄まじい速度でイノベーションが進み、大きな便益を享受する形となる。とにかく量とスピードがすごいのだ。こちらに来てからだけでも、既にサービスの潮流が変わろうとしているのが体感として分かる。それくらいに進化と変化が激しい。

 

ただ、仕方のない事実も存在している

ただ、これにはどうしようもない側面も存在していることも事実である。アメリカ西海岸には、特に名を挙げたスタートアップ界隈には、いわゆるアメリカ人と聞いてイメージするようなアングロサクソン系のアメリカ人はいない。主にアジアやヨーロッパ、世界中のアントレプレナー達がここ、シリコンバレーに集まってくる。いわばスタートアップのワールドカップが日夜開かれているようなものだ。別に全員が全員英語がペラペラなわけでもない。つまり、日本は日本人の母集団しかいないが、アメリカ西海岸では世界が母集団であり、そして、世界中のベストプラクティスが集まる仕組みがある。大学も似たようなものである。世界中から最高の頭脳がアメリカのトップスクールに集まってくる。だから、量と質が異なるのは仕方がない。ただ、仕方がないで済ませてしまっては問題が解決する訳でもなく…。だからこそ、こちらの情報を噛み砕いて、瞬時に伝達する仕組みが必要なのだろう。いや、そもそも日本と世界を分け隔てる必要がないのかもしれない。全員が全員、例えばであるが、初めから世界展開を視野に入れて、その一地域として日本を見つめ、もはやローカライズするぐらいの勢いでサービス展開してもいいのかもしれない。その場合、やはり拠点はここ、シリコンバレーにするのがおすすめである。別に、特段思い入れがあるわけではないが、日本より簡単にリソースが集まるし、とにかくスタートアップ野郎が多い。スタートアップスタートアップ言っても、変な顔をされることがない。日本でありがちな、前提の説明をかっとばして話せる相手が多いこと多いこと。基本的には皆スタートアップ関連の話は頭に入っている。だから、余分な摩擦無くビジネスを進められるのではないかと思う。もちろん競争は激しい。自分が考えつくオリジナルなアイデアなんで皆無に等しい。誰が先に、そして、うまくやるかの違い、それしかないのではないか。ただ、それは極めて健全な競争環境なのである。本当にそうか知らないが、例えばの話として、いくら日本で成功しても、実は世界水準で見たら全然成功してませんでした。敵の陰に隠れて、限られた領域でお山の大将になって、鼻高々。そんなピエロみたいな状態になりかねない。だから、いずれにせよ、最初の立ち上げはシリコンバレーでやったらいいんじゃないかと思う。その上で、例えば、日本法人と密にやりとりしなければいけないとかなったら、日本の現地法人を立ち上げて、現地で採用もして、そうして対応して行けばいいと思う。一度外に出たからわかるけど、敢えて日本から始めるというのは、もし障害がないのであれば(アメリカで外国人が商売を始めることは難しい)、実は少しへんちくりんな、不利な状況からスタートするやり方なのではないかとすら思う。それは流石に言い過ぎかもしれないが。そんなことを外から日本の情報を眺めて思った。

 

ではでは。