日々の気付きと時々、振り返り

しがないセールスエンジニアが日々考えてることをまとめたもの。

テクノロジーとコンサルタント、経営者と、そして、起業家

少しテクノロジー関連に関わる機会が増えてきたので、そこで感じたことを、だだっと書いてみます。

 

ビックデータ・データ解析に関する覚え書き

わかってたことだけど、ビッグデータ、データ解析自体が解決できる問題なんてなくて、問題の発見と課題の設定、そのための問いの設計、データ解析の位置づけこそが大切。でも、その問いに対する答えのバリエーションと厚みを増やしてくれるだけの可能性は、テクノロジーに存在している。

 

そして、この問題設計のスキルは、まさにコンサルタントなどが得意とするところで、コンサルタントは日夜、課題の発見と調査の設計、調査結果の取りまとめに、膨大な時間を割いている。彼らは夜遅くまでオフィスに残って、懸命に資料を作っている。

 

ただ、コンサルタントができる調査の量は、限られている。殊に表層的な調査と結論しか、物理的に導きだせない。そこを代わりに、深遠な調査を可能とし、限りなくサポートするのがテクノロジー。

 

そして、実際に、この課題発見の力、一般的に定式化できない"頭を使わなければいけない力"と、調査の可能性と効率を爆発的に増加させるテクノロジーを開発する力、ここに巨大な資本が社会から投入されている。具体的に言えば、コンサルタントとエンジニアの給料が、アメリカでは特に、あほみたいに高い。

 

じゃあ、必要な能力は?

こうした状況を踏まえて、翻って自分のことを考えると、もっといえば、自分がどのような価値を生涯にわたって生み出していくのかということを考えると、この両者に加えて、もっと広域な能力が必要になってくるんじゃないかと考える。

 

どういうことかといえば、広い意味での実行力、導きだされた結論をオラオラ押し進めていく能力、そして、巻き込み力--特に、人間。目標達成に必要なリソースをたくさん集める力--加えて、営業力、売り込む力に加えて、ビジネスをビジネスとして確立させ、ドライブしていく能力。ここら辺が課題解決人として必要になってくる。要は、事態を、社会を、人類を前進させて行く能力。

 

経営者という専門職、起業家という悲しい人種

創業者、経営者、起業家なんてやってると、課題発見、問題設計、リサーチ、課題解決なんて、日常茶飯事、当たり前の作業。毎日毎日、次から次へと課題が降ってくる。毎日が課題解決の微分的な積み重ね。息つく暇なく呼吸するように課題を解決して行く。

 

ただ、雑。その課題解決が。問題設計も、調査も、そこから導きだされた解決策も。ある意味、全部素人で、全部が全部、時間がない。だから、逆に全部、ある程度の品質のものしか作れない。きっちしりしたものはコンサルタントに聞いてください。しっかりしたシステムは技術者と相談して仕様書を提出ください。僕の仕事はそこではありません。僕はもっと大きな、より概念的で、総合的な仕事しか、できないので。逆に、そこしかできない、ある意味悲しい人間なので。そういうことだと思います。

 

だから、分野によって違いや偏りがあるとはいえ、経営者は経営者としての専門職であって、彼らはどちらかといえば総合格闘家に近く、中でも起業家は、その亜種とも言える存在で、サラリーマン経営者とも違うし、何もないところからビジネスの種を発見し、事業にまで仕立て上げるというところに特化、秀でた、そして、それしかできない存在。なのかもしれない。ということを思いました。

 

ではでは。