研究活動と事業戦略の共通点。
学術的な研究活動と競争戦略の策定には、実は共通点があるな、と思います。
それは既存の研究・事業をほぼほぼ全て把握した上で、今までにない新しい取り組みを行う点です。
研究活動の場合は、初めに先行研究を読み漁り、研究分野の既存研究を全て把握した上で、まだ行なわれていない価値ある研究テーマを選び、研究活動を開始していきます。
競争戦略を描く場合も、自分が取り組もうとしている業界のサービスを粗方把握した上で、他のサービスと差別化を図った新しい事業を構想します。
つまり、今まで何が行なわれているのか把握することで、自分たちの活動が無駄にならないように気をつける、ということです。
そのことを考えると、研究活動から事業活動に応用できる点もあるな、と思います。それは既存活動を統合してうまく利用することです。具体的には、既に活動している企業と協働することでより大きなインパクトを生み出すことができる、と感じています。この最たる例がM&Aということになるのでしょう。特にアメリカではそういうことが盛んで、youtubeはgoogleに買収されましたし、Instagramはfacebookに買収されました。これも、まだ誰も生み出していないサービスを生み出したことで、既に他のサービスを生み出している人と協力して、社会へのインパクトを大きくした例だと思います。
そうしたことを考えると、事業計画を書き終わったからといってすぐに事業に取り掛かるのではなく、今どのようなサービスが生まれていて、自分たちのサービスはどこに位置付けられるのか、そして、他のサービスと連携することでより大きなインパクトを生み出せないか、ということを考えたほうがいい、ということになります。前半がマーケティング、中でもポジショニングと言われる領域で、後半が出口戦略、IPOや買収、ということになると思います。
個人的に、少し思考が整理される機会があったので書いてみました。
後、面白い記事を見つけたのでシェアしておきます。Ph.Dを図示するとどうなるか、という話です。とてもわかりやすいと思います。
The Illustrated Guide To A Ph.D | Business Insider http://bit.ly/1fyp4o3
ではでは。